誕生の経緯


「霊感商法」誕生の経緯 〜統一教会の「霊感商法」

「統一教会」の元信者の証言によると、「統一教会」系企業である韓国の「一信石材」から大理石の
壺を輸入し、美術品として販売していたが、売り上げが伸びなかった。そのため今後は教義を使って
販売することが決まった。
それまでの体質改善をアピールするトークに代え、「壺は霊界を解放するため」とか、
“救いのためには血統を転換しなければならない”という教団の教義を使い、「高麗人参は血を清める
ため」というようにトークを体系化して行き、基本トークが出来上がった。
1977年から1978年頃には霊能者役のトーカーが全国から400人ほど集められて体験交流会が行われた。
トークが体系化すると、それまで5、6時間かかっていた販売時間が2,3時間に短縮され、3日間ぐらいの
展示会で、1億円から2億円の売り上げがあり、悪いところでも5千万円の売り上げはあった。
この展示会を毎日のように北海道から九州まで行い、1983年から1984年までの間は、100億円送金する月
まであったという。

社会問題となる

昔から、人の不幸を先祖や水子の霊のたたりとして、供養を勧めることはよくあったが、“霊感商法”
という名前で、大きな社会問題になったのは1980年代のことである。その頃から「統一教会」(統一協会)
が組織的に全国で、上記の手法で壺や多宝塔を販売していた。1978年頃から、先祖の霊が苦しんでいる
とか、先祖の因縁を説かれ、高価な印鑑、壺、多宝塔等を購入した多くの者が、国民生活センターや
各地の消費生活センターに苦情を寄せるようになった。1986年には『朝日ジャーナル』が「霊感商法」
批判を連載した。

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